起床時間は就寝時間よりも概日時計に影響を及ぼす
2005年 07月 06日
分かっちゃいるけど、やめられないのが朝寝坊・・・
僕は卒論の研究は睡眠とウェルネスについてやったので、
朝の起床時刻がサーカディアンリズムと深く関わり
一日をリセットしてくれる、日光の重要性は十分に承知している。
が、やっぱり朝はゆっくり寝ていたいと思う、そこでだらだらすると
悪循環、分かっちゃいるけどやめられないとはこのことである。
分かっていても、やめられないのは真の意味で分かってないんだろうなぁ・・・。
朝寝坊は夜更かしよりも概日リズムに有意に大きな位相変位を起こさせる
Yael Waknine
Medscape Medical News
Reviewed by Gary D. Vogin, MD
【6月28日】朝寝坊は夜更かしよりも概日リズムに有意に大きな位相後退を起こさせるという小規模プロスペクティブ(前向き)試験の結果が、米国睡眠関連連合学会(APSS)第19回年次集会(コロラド州、デンバー)で発表された。
「現代人は慢性的に睡眠不足である。2001年に米国睡眠財団(National Sleep Foundation)が実施した調査によると、米国人の約3分の1は平日の夜の睡眠時間が6時間以下、17%は週末も引き続き6時間以下であった」と、筆頭研究者であるHelen Burgess, PhDはMedscapeに語った。「これらの短時間睡眠は暗期の短縮にも関連している。我々はこれらの短い暗期が概日時計に及ぼす影響について関心を抱いていた」。
Burgess博士はラッシュ・プレズビテリアン・聖ルカ医療センター生物リズム研究所(イリノイ州シカゴ)の助教授である。同博士は同研究所の副所長を務める。
標準的な睡眠時間(就寝時刻、00:30±1.2時間;起床時刻、7:57±1.0時間)の健常成人14例(女性4例、男性10例;平均年齢28.8±5.2歳)を対象として、一定の遅い就寝時刻を早い起床時刻および遅い起床時刻と組み合わせた。
6時間の「短時間」睡眠(6時間の睡眠後、通常の起床時刻に起床)を14日間続けた後、9時間の「長時間」睡眠(就寝時刻は同じで3時間遅く起床)を14日間続けた。カウンターバランスデザインで6日間の期間を置いた。
「一定の時刻を使用する代わりに、被験者の平日の平均起床時刻を基準として睡眠時間を決めた」と、Burgess博士は指摘した。
被験者は家で眠った。コンプライアンスを手首アクチグラフおよびフォトセンサを用いて確認した。睡眠時間が暗期に現れるよう黒色のプラスチックを寝室の窓にかけた(1ルクス未満)。被験者は、薄明時の評価のために各2週間の終了時に研究所に来た。30分唾液を採取し、メラトニン濃度を測定した。
メラトニンの分泌開始時刻(DLMO)およびDLMOffは遅い起床によって、それぞれ2.5±0.8時間(21:36±1.2‐00:07±1.2時間;p<0.001)、2.9±1.1時間(8:16±1.3‐11:09±1.9時間;p<0.001)後退した。
「概日時計の位相は睡眠とともに後退し、起床時刻の3時間の遅れとほぼ同じであった」と、Burgess博士は述べ、先行研究において、就寝時刻を同じ時間遅らせたところ、位相変位は約30分に過ぎなかったと指摘した。
「起床・就寝時刻を変更すれば、概日時計のリズムは変化するが、その変化は就寝時刻よりも起床時刻を変更した場合にずっと大きくなる」と、Burgess博士は述べた。「例えば、週末の朝寝坊は概日時計を有意に遅らせ、月曜日に通常の起床時刻に戻るのを困難にする」。
Burgess博士によれば、位相後退は明るい朝の光の欠如による可能性が最も高く、また刺激に対する反応の低下を反映している可能性もあるという。「最近、(ライトボックスによる)一定の光刺激に対する位相前進は、長い夜と比較して短い夜の後に減少するということを証明した。位相後退も同様に減少する」。
「睡眠不足はますます増加している。米国睡眠財団は、この原因は一つには勤務時間の延長にあり、勤務時間は長くなるが余暇を断念したくないので就寝時刻を遅らせると示唆している」と、Burgess博士は結論づけた。「長時間働いている人の睡眠不足を解消する最善の方法は朝寝坊ではなく早寝である」。
この研究は、米国睡眠財団および米国立心肺血液研究所(NHLBI)の助成を受けた。
APSS 19th Annual Meeting: Abstract 0162. Presented June 23, 2005.
Medscape Medical News 2005. (C) 2005 Medscape
僕は卒論の研究は睡眠とウェルネスについてやったので、
朝の起床時刻がサーカディアンリズムと深く関わり
一日をリセットしてくれる、日光の重要性は十分に承知している。
が、やっぱり朝はゆっくり寝ていたいと思う、そこでだらだらすると
悪循環、分かっちゃいるけどやめられないとはこのことである。
分かっていても、やめられないのは真の意味で分かってないんだろうなぁ・・・。
朝寝坊は夜更かしよりも概日リズムに有意に大きな位相変位を起こさせる
Yael Waknine
Medscape Medical News
Reviewed by Gary D. Vogin, MD
【6月28日】朝寝坊は夜更かしよりも概日リズムに有意に大きな位相後退を起こさせるという小規模プロスペクティブ(前向き)試験の結果が、米国睡眠関連連合学会(APSS)第19回年次集会(コロラド州、デンバー)で発表された。
「現代人は慢性的に睡眠不足である。2001年に米国睡眠財団(National Sleep Foundation)が実施した調査によると、米国人の約3分の1は平日の夜の睡眠時間が6時間以下、17%は週末も引き続き6時間以下であった」と、筆頭研究者であるHelen Burgess, PhDはMedscapeに語った。「これらの短時間睡眠は暗期の短縮にも関連している。我々はこれらの短い暗期が概日時計に及ぼす影響について関心を抱いていた」。
Burgess博士はラッシュ・プレズビテリアン・聖ルカ医療センター生物リズム研究所(イリノイ州シカゴ)の助教授である。同博士は同研究所の副所長を務める。
標準的な睡眠時間(就寝時刻、00:30±1.2時間;起床時刻、7:57±1.0時間)の健常成人14例(女性4例、男性10例;平均年齢28.8±5.2歳)を対象として、一定の遅い就寝時刻を早い起床時刻および遅い起床時刻と組み合わせた。
6時間の「短時間」睡眠(6時間の睡眠後、通常の起床時刻に起床)を14日間続けた後、9時間の「長時間」睡眠(就寝時刻は同じで3時間遅く起床)を14日間続けた。カウンターバランスデザインで6日間の期間を置いた。
「一定の時刻を使用する代わりに、被験者の平日の平均起床時刻を基準として睡眠時間を決めた」と、Burgess博士は指摘した。
被験者は家で眠った。コンプライアンスを手首アクチグラフおよびフォトセンサを用いて確認した。睡眠時間が暗期に現れるよう黒色のプラスチックを寝室の窓にかけた(1ルクス未満)。被験者は、薄明時の評価のために各2週間の終了時に研究所に来た。30分唾液を採取し、メラトニン濃度を測定した。
メラトニンの分泌開始時刻(DLMO)およびDLMOffは遅い起床によって、それぞれ2.5±0.8時間(21:36±1.2‐00:07±1.2時間;p<0.001)、2.9±1.1時間(8:16±1.3‐11:09±1.9時間;p<0.001)後退した。
「概日時計の位相は睡眠とともに後退し、起床時刻の3時間の遅れとほぼ同じであった」と、Burgess博士は述べ、先行研究において、就寝時刻を同じ時間遅らせたところ、位相変位は約30分に過ぎなかったと指摘した。
「起床・就寝時刻を変更すれば、概日時計のリズムは変化するが、その変化は就寝時刻よりも起床時刻を変更した場合にずっと大きくなる」と、Burgess博士は述べた。「例えば、週末の朝寝坊は概日時計を有意に遅らせ、月曜日に通常の起床時刻に戻るのを困難にする」。
Burgess博士によれば、位相後退は明るい朝の光の欠如による可能性が最も高く、また刺激に対する反応の低下を反映している可能性もあるという。「最近、(ライトボックスによる)一定の光刺激に対する位相前進は、長い夜と比較して短い夜の後に減少するということを証明した。位相後退も同様に減少する」。
「睡眠不足はますます増加している。米国睡眠財団は、この原因は一つには勤務時間の延長にあり、勤務時間は長くなるが余暇を断念したくないので就寝時刻を遅らせると示唆している」と、Burgess博士は結論づけた。「長時間働いている人の睡眠不足を解消する最善の方法は朝寝坊ではなく早寝である」。
この研究は、米国睡眠財団および米国立心肺血液研究所(NHLBI)の助成を受けた。
APSS 19th Annual Meeting: Abstract 0162. Presented June 23, 2005.
Medscape Medical News 2005. (C) 2005 Medscape
by ha_art
| 2005-07-06 23:27
| Medical News