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my patient drew my portrait for me!


by ha_art
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観念運動行為 Vol.4(完) マシン・ハンド


立ち寄ったら一日ワンクリ☆ありがとうございます♪ 合掌

観念運動行為Vol.3はこちら

むじゃきな心霊の信者や、「読心術」の実験会の観客達の迷いを覚ます一つの証拠がある。それは、マシン・ハンド、あるいは生物電流マニュピュレーター(生物電気操作機)である。この独創的な人工の手首は、ブラッセルの世界博覧会のソビエト館とソビエト連邦国民経済博覧会科学アカデミー館に出品され、生物電流をつかって機械装置を操縦する最初の試みとして、観衆に絶大の感銘を与えたものであた。

生物電流マニュピュレーター(ラテン語のManus-手という言葉からきたもの)というのは、手首の形をした機械である。この手首は、指を縮めたり伸ばすことを司っている人間の特定の皮膚の部分から「コピー」された信号に応じて、自分の指を縮めたり伸ばしたりすることが出来るようになっている。

 観念運動行為 Vol.4(完) マシン・ハンド_b0035080_194623.jpg


それはこのようにして行われるのである。まず、人間の手に腕輪をはめさせる。
腕輪の内側には電極がついている。電極は、指を縮めたり伸ばす筋肉がある前腕の皮膚にピッタリ密着している。

さて、この腕輪をはめた人間がただ頭の中で、指を縮めてやろうと考える。とその瞬間に脳から一定の周波数の電流(生物電流)が神経繊維を伝わって、対応する筋肉に向かって流れていく。この生物電流信号はいつも筋肉の運動に先立っている。そのことは、運動を支配する生物電流の変化(図17の細い密な線)を記録する筋電図並びに筋肉の運動そのものを記録する運動記録図(図17の太い連続した線)にはっきり現れている。

マシン・ハンドの腕輪がとらえるのは、心霊術の会でお皿を動かさせている人間の手の運動でもなければ、「読心術」で実験者が必要な方向を決定するのを助けている、あの筋肉的緊張でもない。それは脳から筋肉に向かって流れる生電流信号なのである。この複雑な、非常に弱い(1ボルトのわずか数千分の1)信号が、特別の装置のなかで増幅され、変圧されて、そうれが執行器官ー手の形をした機会を動かすのである。

 観念運動行為 Vol.4(完) マシン・ハンド_b0035080_1101248.jpg


心霊術の会、「読心術」の実験とマシン・ハンドーこの3者に共通しているものは何か。それは、この3つの場合ともに、観客の目に映る運動(皿、実験者、人工の手首の運動)が、いずれも人間の筋肉の目に付かない、気づかれない、しかし完全に測定することのできる運動の結果であると言うことである。

心霊術の会で皿が動くのは、会の参加者が皿の動くことを期待し、思考をその運動に集中しているからである。つまりその結果、脳から手の筋肉に、それに相応した信号が流れ、筋肉を収縮させ、皿は心霊術信者たちのその共同の努力に押されて動き出すのである。

「読心術」の実験者も、やはりこれと同じように、運動を命令することに思考を集中している誘導者の観念運動行為を手がかりとして行動しているのである。

最後にマシン・ハンドが動くのも、その瞬間に手首を縮めたり伸ばそうと決心した人間の脳から、一定の筋肉に流れてきた一定の生物電流が、そのままそっくり人工の手首に移されるからである。

脳と筋は非常に沢山の導体ー神経繊維によって結ばれている。そこにすべての問題がある。つまり、人間が何か運動の事を考えれば、なからず響きに応ずるように、筋肉に信号を送ることになるのである。だから心霊術の会や「読心術」の実験には、なにか不思議な、現世的でないものがあるなどと主張するのは迷信もはなはだしい。それらのなかには、人間の創造的な労働によって作り出されたマシン・ハンドと同じように、神秘的なものは何一つないのである。

ここまで、4回に渡って、観念運動行為について説明してきたが、なぜ、ぼくが
この話を参考に持ってきたかというと、いつも臨床で主に用いる検査法が下肢長検査という方法を用いるからである。これはまさに観念運動行為によって起きている反射ではないかと思ったからである。

この下肢長検査はアクティベーターでサブラクセーション(神経の流れがよくないところ)を見つけたり、心身条件反射療法でストレスの感情を特定していくときに使う検査方の一つです。
この下肢長検査でなぜ、人間の身体が筋肉を通して、緊張したり弛緩したりを繰り返すのかを説明するのにもってこいの理論だと感じたからだ。

基本的に生物が生存するために大切な感覚は快・不快の2つしかない。
快は心地よい状態で、生存条件を好条件にしていくものである。
そして、不快は生存するに当たって、不適当な刺激であり、生体にとって避けたいと思う感覚である。これが緊張である。
ようするに下肢長検査では、この緊張状態を診ているのです。
ですから、アクティベーターのアイソレーションテスト(いろいろなポーズ)やストレス・プレッシャーテストは、それらの刺激を与えたときに生体が不快であれば、必ず緊張するのです。あるいは、ある特定のストレス感情をイメージするだけで、十分に身体に緊張を再現させることができるのです。
そして、我々施術者はそれを読み取っているのです。
ですから、どうぞ、誤解なさらないで下さい。
我々は、霊能者ではありません。決してあなたの心が読めるのではありません。
単に、あなたの身体にとって不快な情報を読み取り、それをあなたに伝えているだけに過ぎないということです。
これで、誤解が解けましたか?実は、これは歴とした科学に基づいた反射作用なのですよ。それを伝えたかっただけです。
ですから、あなたの身体はいつでもあなたにとって有益な情報とそうでない情報を常になんらかの形で送り続けているのです。

ただ我々はそれがあまりにも、微妙な感覚であるため、気づかないのです。
ですから、不調とはその最大のサインなのです。
それが、症状という目に見える形まで進行したのが病気と言うことなのでしょう。
それでも、あなたは自分の心のサインを無視しますか?ということです・・・。


おわり


*参考文献 超心理の世界
 著:ベー・エス・マトベーエフ
 訳:馬上義太郎

 上記より内容の殆どを参考にしました。この中で心霊術会や読心術につてい触れていますが、それらを完全に否定するものではありません。比較参考としただけです。
ぼくとしては、スピリチャルの世界は存在していると信じて言いますから(笑)



最初にお忘れの方はワンクリ☆ありがとうございます♪ 合掌
by ha_art | 2006-08-04 01:14 | 病気とストレス